宿儺の指、最後の1本を喰った乙骨憂太は術式『御廚子』を使用し『捌(ハチ)』を宿儺に当てました。
呪力出力と肉体の支配が鈍ってきた宿儺は『彌虚葛籠(いやこつづら)』を解除し、世界を断つ斬撃を放つ『解』を使用としますが、その行動を想定済みであった乙骨は掌印を結ばせないため宿儺の腕を引きちぎります。
そして虎杖が放った血が『赤血操術』により宿儺の顔面で炸裂。
九十九の手記『魂の研究記録』に記述されていた「魂は基本多少混じることがあっても一つになることはない」という説を信じた虎杖は『魂への攻撃』で宿儺と伏黒恵を引き剥がし、対象の術式を消滅させる天使の必中術式『邪去侮の梯子』で術式と呪物人格が直結している宿儺を消し去ることを選択。
そして『魂への攻撃』で伏黒恵と再会する虎杖。
乙骨は天使の必中術式『邪去侮の梯子』を宿儺に当てます。
ダブル主人公の攻防いいですね。
しかし、伏黒恵の魂は「いいんだ もういいんだ」と生きる意志など無いため救出に失敗。
・来栖華を攻撃(生存)
・義姉の津美紀を殺害
・師匠の五条悟を殺害
・鹿紫雲一を殺害
・日車寛見を殺害
と宿儺に肉体を乗っ取られたとはいえ自らの手で大切な人たちを手にかけてメンタルがやられていますが、さらに戻ったとしても腕4本、顔2個の怪物なのでもうこうなってしまうのも仕方がないですね。
大切な人たちが死んでも仲間を手に掛けることの無かった虎杖はまだマシだったのでしょう。百折不撓の男でメンタル最強ですし。
世界を断つ斬撃を放つ『解』は乙骨、虎杖、リカを断ち、乙骨の領域展開『真贋相愛』を破壊。
勝利を確信した宿儺を背後から急襲し刀で刺した天与呪縛『フィジカルギフテッド』の禪院真希。真希さんイケメンすぎる。
この展開は五条悟を背後から襲った伏黒甚爾(フィジギフ)を思い出しますね。
そして真希さんが宿儺を刺した武器は真依の遺した呪具『釈魂刀』(伏黒甚爾のレプリカ)と思われます。『釈魂刀』はあらゆるモノの硬度を無視し魂を切り裂く。つまり、「伏黒恵はもう駄目だ」と判断されて今回の一撃で伏黒恵ごと宿儺の魂を切り裂いたのか、もしくは宿儺の魂だけを切り裂き伏黒恵を救出するかのどちらかと思います。
背後から急襲は術師の常套手段であり宿儺であれば本来防げたであろう凡策ですのでかなり追い詰められているのかも。
しかし、宿儺は少し口元が笑っているように見えます。魂を切り裂かれたとしてもこの展開がうれしかったのでしょうか。
『解』によって婚約指輪をしている乙骨の左腕が断たれています。これによりリカに接続できなくなります。
宿儺の指を食べたのが乙骨ではなくリカだとすれば宿儺はリカから指を回収するでしょうし、最悪の事態としては宿儺がリカを操りますね。
前作主人公的な乙骨憂太は死亡する可能性が高いですがリカが完全顕現していないので今回では死亡せずまだ持ち堪えそう。
主人公の虎杖もこのまま死亡するとは思えないので最後に何か隠し玉があるはず。何でしょうかね。
そういえば秤金次対裏梅戦も残ってましたね。
次号13号休載。連載再開は14号(3月4日発売)予定。
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自らが“天使”の標的、“堕天”だと明かす宿儺。その真意を虎杖達は掴めぬまま、各国に奸計を巡らす羂索によって死滅回游に更なる混乱が訪れる…!! そして、天元が隠遁する薨星宮に羂索が辿り着き──!?
突如始まった各国による進軍。だが、呪術師を狩る筈の軍人達は呪霊の虐殺に遭い、結界は呪力で満たされた…!! 天元との同化の“慣らし”が進む中、伏黒は姉の津美紀を死滅回游から離脱させようとするが──!?
伏黒の体を完全支配する為、万を受肉した津美紀の殺害を謀る宿儺。一方虎杖達は、かろうじて死を免れた来栖と天使の力で五条復活を試みる! 史上最強の宿儺と現代最強の五条…規格外の二人がついに激突し!?



