作者:尾田栄一郎 漫画『ワンピース(ONE PIECE)』1114話 ネタバレ感想考察(本編内容引用)
「イカロスの翼」
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少年ジャンプ (26) 2024年 6/10 号 [雑誌]
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【目次】
サブタイトル「イカロスの翼」の意味とは
サブタイトル「イカロスの翼」の元ネタはギリシア神話になります。
ギリシア神話では、イーカロスという人物が蜜蝋で固めた翼によって自由自在に飛翔する能力を得るが、太陽に接近し過ぎたことで蝋が溶けて翼がなくなり海に墜落して死を迎えています。
イーカロスの物語は人間の傲慢さやテクノロジーを批判する神話です。
つまり、イカロスの翼=マザーフレイムになります。
永遠のエネルギーを夢見て、世界を大きく未来へ進めたい一心で作った『マザーフレイム』について、「私は太陽に近づきすぎてしまった」とベガパンクは発言。
マザーフレイムが堕落の象徴とは思えませんが、イムらが悪用したことが人間の傲慢さやテクノロジーを批判したイカロスの翼に例えたと思われます。
巨大な王国もマザーフレイムを作っていた!?
900年前に存在した『900年前にあるまじき未来都市エッグヘッドのような高度な文明を持つ王国(巨大な王国)』の民もマザーフレイムに似たものを作って電気の代わりのインフラとして活用していたと思っていますが、彼らは決して傲慢ではなかったと思います。
理由は、41巻で描写されているクローバー博士らオハラの考古学者の推察です。(加えて1066話のシャカの話)
クローバー博士らオハラの考古学者によれば、王国の存在と思想こそが世界政府にとって脅威ではないかと推察されていて、それを聞いた五老星がバスターコールで考古学者ごとオハラを消滅させました。
世界政府を発足した20の王国は王族を神として崇めるよう民に教えていたか、20の王国の王族を神として崇めるよう他の国の民に布教して世界を支配。
20の王国とは対照的に巨大な王国は神など存在せず支配もなく自由に生きようという思想や、ベガパンクと同じように世界を豊かにしようという思想の下で様々な便利なものを開発していたと思われます。
ジョイボーイが他国へ冒険し奴隷解放を進めたため、イムら世界政府を発足した20の王国は神として君臨し続けることに陰りが生じることを恐れ、巨大な王国を『神の天敵』として滅ぼしたのでしょう。つまりイカロスの翼です。
また、巨大な王国が作っていた可能性があるマザーフレイムに似た動力源と古代兵器を盗み巨大な王国を滅ぼしたと予想します。
滅ぼす際にマザーフレイムを盗もうとしたがすでにジョイボーイやDの一族の先祖たちがマザーフレイムを持って国外の海へと脱出。その後、争いの種になるため、未来永劫使わせないようにマザーフレイムと古代兵器を封印したのでしょう。
使わせるとすれば、支配せず“世界で一番自由な奴”、つまり海賊王。
巨大な王国の民が光月家に依頼してポーネグリフに記したの中でも真の歴史の本文(リオ・ポーネグリフ)には古代兵器の使い方も記されていてはずですが、ラフテルに辿り着いた海賊王のみが使えるとかかもしれませんね。