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原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴ 漫画【推しの子】146話 ネタバレ感想考察(本編内容引用)
「役柄」
【目次】
私は君を愛せない
私は君を愛せない
星野アイを選んだカミキヒカルへ、大輝という貴方の子供ができたから私からは一生逃げられないと伝える姫川愛梨。
カット139 すれちがい
姫川愛梨から「本当の意味で愛される事なんてない」と否定されたカミキはアイへ自分の事を愛してるかと問いますが、「分からない」とアイは素直な気持ちを伝えます。
生前のアイが五反田監督に預けた『アクア宛て』と『ルビー宛て』2枚のDVDのうち、『アクア宛て』のDVDに収録された動画でアイが実際に発したセリフ「ごめんね 私は君を愛せない」をアクアが脚本に入れました。
アクアはカミキミカルの本質を見抜いたアイからの“決別の言葉”と想定しルビーも同じく決別の言葉として解釈演じていますが、監督の考えは違うようです。
この言葉についてはこれまで色々と予想してきましたが、アイはカミキヒカルへの愛を感じることができないため「ごめんね 私は君を愛せない」とDVDに収録した可能性が高くなってきました。
第8話で「いや寄りを戻すとかそういう話じゃなくてさ」とカミキに電話で話していたアイからはカミキヒカルへの愛を感じとれません。カミキは別れた後もアイへ愛情を求めていることがアイの台詞から分かるので、最愛のアイに拒絶されたと思ったカミキヒカルは完全に精神が崩壊したのでしょう。(この件については下記で詳しく説明)
カミキと一緒にいるうちに愛が芽生えたのかもしれませんが、誰かを好きになったことも、誰かに愛されたことも愛したこともないアイはその気持ちを理解することはできなかったと思います。
愛を理解できなかったアイですが、亡くなる前に子供であるアクアとルビーに「愛してる」と伝え、愛を理解することができました。
命
カット141 裏切りの発覚
カット147 清十郎の激高
カット150 姫川夫妻心中
カット156 命の重み
姫川愛梨が自分へ性加害を行い生まれた子供が姫川大輝であると上原清十郎へ伝えたカミキヒカル(恐らく)
その影響で姫川夫妻は心中
負の連鎖
『カット170 その方法しか知らない』では、姫川愛梨から性加害を受けていたといえ間接的に人殺しをしてしまったカミキヒカルはアイに救いを求めて再び「愛してるか」と問いたが拒絶されたので、星野アイが自分から逃げられないように「その方法しか知らない」を実行したと思われます。
つまり姫川愛梨からカミキヒカルへの行為である性加害(レ◯△)をカミキヒカルは星野アイへ行い子供(アクアとルビー)を妊娠させました
自分の空虚な心を愛情で満たすために星野アイを「その方法しか知らない」で繋ぎとめたカミキヒカル。
「その方法しか知らない」の意味は、姫川愛梨がカミキヒカルを逃さないための手段として身体の関係を持ち続けて2人の間にできた子供を出産して「貴方の子供よ」と脅迫したことです。
姫川愛梨の脅迫である「私からは一生逃げられない」の通りになってしまい、カミキヒカルの代で負の連鎖は断ち切ることができませんでした。
アクアやルビーは母アイやミヤコさんから愛情を注がれながら育ったので、この代で負の連鎖を断ち切ることができました。
しかし、カミキが自身の娘でありアイにそっくりなルビーなどに同様な行為をする可能性があるので負の連鎖が続く可能性があります。
カミキヒカルを倒すか改心させるしかありませんね。
拒絶
『カット170 その方法しか知らない』に至るまでの経緯である『カット162 アイの拒絶』でアイがカミヒキヒカルを拒絶した理由は、
①間接的に姫川夫妻殺したから
②カミキ自身が性加害を非難していたのに自分へその行為をしようとしたから(無理やりではなく普通に性行為をしたいと言った可能性もあり)
③「愛してるか」と問いたが再び「分からない」と素直な気持ちで答えた
のどれかと思われます。
①~③を詳しく説明すると
①自分が姫川大輝へ告発したことで姫川夫妻が亡くなったことをカミキはアイへ告白して「人殺し」とアイに拒絶された可能性がありますが、「死んだのは姫川愛梨の所為だから」とカミキを責めなかった可能性の方が高いと思います。
②カミキを救うためにも負の連鎖を断ち切るためにも姫川愛梨へ説教したのに、性行為を迫られて裏切られたと感じたアイはカミキヒカルを拒絶。(姫川愛梨以前からの負の連鎖を断ち切る思いもあり拒絶したのかも)
③カミキには正直に答えた
第8話で幼少期のアクアとルビーが父親のことを話しているのを聞き、ルビーが「処女受胎」と妄言を吐いていたため双子へ会ってくれないかとカミキヒカルへ連絡していました。
その際「私達の事情も分かってくれるよ」とアイが発言していることから、カミキヒカルも被害者だから仕方がないとアイはカミキヒカルからの性加害を許していると思われます。
私の予想として『アイの拒絶』の意味は①②でもなく③の「分からないと答えた」になります。
アイは拒絶したのではなく「分からない」と答えただけなのに、「星野アイが自分の下から逃げるのでは」と考えたカミキヒカルは星野アイを逃さないため無理やりアイを犯したのでしょう。
ごめんね 私は君を愛せない
『カット202 たった1つの願いすら』の願いは「愛したい、愛されたい」と予想。
愛されたいという理由で星野アイが自分の下から逃げないように「その方法しか知らない」で繋ぎとめたはずだったが、負の連鎖を断ち切ると決意した星野アイは1人で子供を出産し育てるためカミキの前から去ったと思われます。
第8話で「いや寄りを戻すとかそういう話じゃなくてさ」とカミキに電話で話していたアイからはカミキヒカルへの愛を感じとれません。カミキは別れた後もアイへ愛情を求めていることがアイの台詞から分かるので、「その方法しか知らない」で繋ぎとめたはずだったのに最愛のアイから拒絶されたことでカミキヒカルは完全に精神が崩壊し現在の人格(猟奇殺人鬼)へ変貌したと思われます。いや、アイを殺した後に現在の人格へ変貌したのかも。
DVDに収録した「ごめんね 私は君を愛せない」の意味は、カミキヒカルのことを実は愛していたのかもしれないがやはり未だにカミキヒカルを愛しているとは感じることができず「分からない」ということでしょう。
しかし、アクアとルビーは「決別の言葉」と捉えていましたが、五反田監督は違う意味があると感じていたので、カミキヒカルを愛していたが自分に問題があると感じたアイが「ごめんね 私は君を愛せない」と言ったのかもしれません。
つまり、カミキヒカルを拒絶した言葉ではなく愛していたが事情があり一緒にはいることができないという意味と思われます。
もしアイがカミキヒカルを愛していた場合は、映画を見たカミキヒカルが自分が愛していた女性が本当は自分を愛していたと気付き、なぜ殺してしまったと後悔するはずです。
雨宮吾郎(ゴロー)や星野アイを殺害した理由
カミキヒカルが雨宮吾郎(ゴロー)を殺害したと仮定して、ゴローを殺害した理由は星野アイが自分の下を去った理由は雨宮吾郎という男がいたからと勘違いしたためと予想します。
つまり「星野アイは雨宮吾郎のことが好きだからわざわざ彼のいる宮崎県西臼杵郡高千穂町の宮崎総合病院で出産するのだ」「自分は妊娠させて脅迫しても繋がりを断ち切られたのに、雨宮吾郎はアイから愛されている」と妄想し、恋敵と勝手に認定した雨宮吾郎を殺害しました。
実行犯と思われる貝原亮介(リョースケ)へその妄想を語り殺人をするよう導いたのでしょう。
もしくは子供が誕生すれば星野アイの愛情は子供に行くと思い出産を妨害しようとしたか、その妨害が雨宮吾郎にばれたと思ったからですかね。
アイ妊娠から死亡までの出来事を時系列順にまとめると
①カミキヒカルが被害妄想によりアイが自分の下から消えると考えた
②カミキヒカルが姫川愛梨と同じ様にアイを妊娠させて脅迫したがアイはカミキの下から去る
③アイが雨宮吾郎を愛していると妄想し、ゴローを殺害
④アイ出産
⑤アイが子供に父親であるカミキヒカルを会わせようと電話した際にカミキが「僕の下へ戻ってきて愛してくれるんだね」と言った(推測)が、「いや寄りを戻すとかそういう話じゃなくてさ」とアイが拒絶したため電話で自宅の場所を教えられたカミキヒカルはリョースケを仕向けてアイを殺害
カミキヒカルが星野アイを殺害した理由は、恋敵の雨宮吾郎がこの世にいないのにアイは自分を愛してくれないからもう駄目だと思ったからでしょう。
アイはリョースケを操っている人物がカミキヒカルと理解して、カミキヒカルを許した可能性があります。
罪
少年A(カミキヒカル)という役柄に影響されて死んでしまいたいと有馬かな(重曹ちゃん)へ伝える星野アクア。
しかし、アイなどを死へと導いた加害者でもあるカミキヒカルを許すことはできません。許すかどうかはアイ役のルビーの演技によって決まります。
かなはアクアへ冗談でも死ぬなんて言うなと説教(約束)
約束したご褒美に、死ぬほどおかしくなっちゃう粉としてタマノイ酢株式会社『すしのこ』とカルビー『ピザポテト』を混ぜてアクアへ振る舞う有馬かな。
ピザポテトの名前が一部隠されていますが、すしのこを隠す理由が不明。作者が執筆時にコラボを知らないのであれば『すしのこ』が登場しないはずですし。
『すしのこ』?【推しの子】?
皆様のお声を受けて、、、、、、、、、、、
【推しの子】の『すしのこ』本当に発売決定!#すしのこ 【#推しの子】 pic.twitter.com/gCwhyBgknf— 【公式】タマノイ酢株式会社 (@Tamanoiofficial) 2024年4月4日
復讐を遂げるため色々な人を利用する自分には楽しくいる資格はないはずだが、有馬と居るとつい楽しくなってしまうと素直な心情を吐露するアクア。それは有馬かなも同じです。
カミキヒカル役を演じているが彼とは違い有馬かななどの人から愛されているアクア。というかカミキヒカルと違って両思い。
ヒカルパパ嫉妬でアクアかルビーを殺害しそう。
父と娘
神社で参拝をする星野ルビー。
雨が降っているため傘の中へルビーを入れようとカミヒカルが接近。
ルビーはこの男が復讐相手であるカミキヒカルとは知らないので普段通りに会話をするはず。父親が素性を明かし本音を話す場合もありますが。
先述の通り母アイがカミキを許したのであれば、母アイの気持ちを理解しつつあるルビーは本当のカミキヒカルを知り、映画『15年の嘘』の演技でカミキヒカルを許すのかもしれません。
しかし、カミキヒカルを許さないパターンもあります。
カミキヒカルは現在も誰かに愛されたいと願っているはずですので、娘に愛されたいという理由でルビーに接触したのでしょう。
カミキヒカルは性加害(レ◯△)で子供を出産させて相手を逃がさず自分を愛させようとするので、次は娘のルビーを犯すことになります。もしくは猟奇殺人鬼なのでアイ同様殺めるか(自らの愛を拒絶したアイそっくりの娘だから殺意は高そう)。
そうなれば最悪の結果になり映画『15年の嘘』は公開されない可能性がありますが、初期の頃に映画『15年の嘘』が無事に公開されている描写があるので大丈夫でしょう。たぶん。
それに、カミキが彼女へ危害を加えようものならツクヨミが黙っていません。神対神殺しみたいな展開になるのかも。
それと、アイのお墓参りに来ていた時のカミキの発言がそっちの方なのかそれとも素直に親として称賛しているのかが分かりません。
ルビーは今回映画の成功及び復讐の完遂をお願いしたはずですのでカミキヒカルから危害を加えられることなく終わってほしいです。
危害を加えられるとしたら映画を公開した後で神の化身対神殺し(または神の化身)という展開になるのでしょう。
次号20号は休載。147話は2024年4月25日発売の週刊ヤングジャンプ21・22合併号に掲載。
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