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原作:赤坂アカ 作画:横槍メンゴ 漫画【推しの子】145話「子供たち」 ネタバレ感想考察(本編内容引用)
【目次】
見守ってきた
八咫烏
「それに私にとってもこの地は思い入れのある場所だから」と前回ツクヨミが言っていたのはさりなとゴローに助けられた以外の理由もあるかもしれませんね。
ゴローが殺された時にカラスの群れでカミキヒカルもしくは貝原亮介(リョースケ)を妨害できなかったのかが謎。
「神様はきっと優しいよね 真の意味で母を得られなかった2人と魂の無い子を産んだ母親を導いてあげた もしかしたらそれ以上の意味があるのかもだけど」とツクヨミが以前言っていましたが、「それ以上の意味」については未だ不明です。
真の意味で母を得られなかった2人=天童寺さりなは病気で母から見捨てられ、産科危機的出血で母が亡くなった雨宮吾郎。
魂の無い子を産んだ母親=星野アイは本来死産だったが、神がアクアとルビーに雨宮吾郎と天童寺さりなの魂を入れた。
として、ツクヨミ(八咫烏)がゴローとさりなを転生させるよう他の神に懇願した可能性もありますが、先述の台詞からは転生についてツクヨミは関わっていないように思えます。
神話の八咫烏
ツクヨミ=月読命と日本神話の名前を使っていて、正体はカラスでしたのでツクヨミの正体は八咫烏の可能性が高いです。
日本神話に登場する神の八咫烏について説明。
賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと、かもたけつのみのみこと)もしくは鴨建角身命が八咫烏に化身して『日本書紀』ではアマテラス(天照大神)の使いとして、『古事記』では高木大神の使いとして神武天皇を熊野国から大和国へ道案内したとされています。
ルビーがアマテラスであればいずれルビーの指示でツクヨミは誰かを導くのかもしれません。
賀茂建角身命は賀茂御祖神社に祀られていて、化身となった八咫烏は和歌山県の熊野三山神社、奈良県の八咫烏神社、京都府の下鴨神社と、烏塚神社に祀られています。雨宮吾郎や天童寺さりながいる高千穂に賀茂建角身命が住んでいて八咫烏へ化身した際にネットに引っかかった所を救われたのでツクヨミは2人を見守っていたと考えられます。
ツクヨミの正体は八咫烏の可能性が高いが、そうではない可能性も…
ツクヨミの正体が八咫烏である可能性が高いと説明しましたが、太陽の化身と呼ばれている八咫烏が「ツクヨミ」と名乗っているのはおかしいのでツクヨミ=八咫烏ではないのかもしれません。
八咫烏は『日本書紀』ではアマテラス(天照大神)の使いとして、『古事記』では高木大神の使いで神武天皇を導いたので推しの子のツクヨミが「ツクヨミ(月読命)」と名乗るのはおかしく、名乗るとすれば賀茂建角身命になるはずです。
アクアの正体がアマテラスの化身のルビーの兄でツクヨミの化身(かつスサノオ)だから名前を借りた理由にはなりませんし、やはりツクヨミの正体は八咫烏ではではない可能性もあります。
高千穂と神関係ですとカラスの正体は八咫烏になりますが、ツクヨミの正体は普通のカラスが神格化した存在もしくは神の使いの鳥獣である可能性もあります。
理由は過去ツクヨミと共に登場しているカラスの足が2本だからです。八咫烏は足が3本とされていますが2本しかないので八咫烏ではなくカラスが神格化したか神の使いのカラスかもしれません。
前回144話で「神道に根深いこの地(高千穂)には私(ツクヨミ)を一族代々で祭り上げようなんて言う特殊な人達も割と居る。撮影場所の病院もそういう人たちの手引きで撮影許可が出てたりするのかもね?」とツクヨミが発言していましたが、ツクヨミが神話に登場する八咫烏(賀茂建角身命)であれば以前から祭り上げられているのでやはりツクヨミの正体は八咫烏(賀茂建角身命)ではなくカラスが神格化したもしくは神の使いの鳥獣かもしれません。
元々は普通のカラスだったが、天童寺さりなや雨宮吾郎が亡くなった後に月読命の使いになった可能性が高いと思います。
天童寺さりなや雨宮吾郎の転生先であるルビーとアクアを裏から支えるべく月読命の使いになったので人間体への変身など神の力を少しだけ使えるのでしょう。
月読とカラスと言えば『ナルト』のうちはイタチですが、神話での八咫烏と月読命の関連性が思いつきませんね。
ゴローの遺体を発見する様ルビーを導いていたのも神話で神武天皇を導いたことが由来なのでしょうか。
あとは、以前神を祀っているほこらがあると描写されたはずだったのですが何話か思い出せません。あの祠はツクヨミもしくは月読命関係の祠なのかも。高天原遥拝所ではありませんよね。
「神様はきっと優しいよね」とツクヨミが言っているのでツクヨミは神様ではないのかも。
ルビー=アマテラス、アクア=スサノオとツクヨミなどの神についての予想記事はこちら
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