原作:赤坂アカ 作画:横槍メンゴ 漫画【推しの子】128話 感想
ステータス
映画『15年の嘘』の本読みで集まる役者たち。
ツクヨミ
アクアが連れてきた子供の芸名が『ツクヨミ』と判明。
アイ
昔の『B小町』の衣装を着ている重曹ちゃん(有馬かな)に見惚れているあかねがかわいい。
そして、母・アイに扮したルビーは、まるでステージに立っていたアイのようです。
決別の言葉
生前のアイが五反田監督に預けた『アクア宛て』と『ルビー宛て』2枚のDVDのうち、『アクア宛て』のDVDに収録された動画でアイが実際に発したセリフ「ごめんね 私は君を愛せない」を脚本に入れるアクア。
アクアはカミキミカルの本質を見抜いたアイからの“決別の言葉”と想定しルビーも同じく決別の言葉として解釈演じていますが、監督の考えは違うようです。
五反田監督は「だけどそれは…」と決別の言葉ではないと否定しているように感じている様子。
脚本はアクアと五反田監督が共同で作成したものですが、五反田監督はDVDを見ていないため、実際アイがどういった意味で明かした言葉かは知ることができません。
しかし、共同で作業しているのであれば、違和感をアクアに伝えるべきだと思います。
ここで伝えると『【推しの子】』自体が面白くならないので違和感を伝えなかった可能性はありますえね。
五反田監督の考える「ごめんね 私は君を愛せない」の意味
五反田監督の考える「ごめんね 私は君を愛せない」の意味を予想してみます。
①アイが監督へDVDを渡したのとカミキヒカルに連絡したのは同じ日と推察。
8話でアイがカミキヒカル(恐らく)と電話をしていた時に、アイがカミキへ「寄りを戻すとかそういう話じゃなくてさ」と現在はカミキを愛してはいないと言っています。
そもそも、15歳でカミキと出会い性交渉をしたのは本物の愛を知るための行動だったと思われます。カミキヒカルの眼の星はアイと同じ様に黒くなっているため姫川愛梨から虐待受けていたと思われるカミキヒカルとであれば心が通じ合うと思いカミキを相手に選んだのでしょう。
アイにとって嘘は愛であり、ファンではなく恋人相手であれば嘘ではない本物の愛を実感できると思ってカミキのことを「愛してる」と思う様にしていたが、それが愛ではなく同じ境遇の人同士の傷の舐め合い(依存)であると分かったため別れたと推察。
アイの言葉「ごめんね 私は君を愛せない」はカミキミカルの本質を見抜いて発したのではなく、カミキに「愛してる」と嘘をついていたことを謝罪しているのだと思います。
ただ、アイにとっては嘘は愛なので、アイはカミキヒカルを愛していたことになります。(訳がわからなくなってきた)
8話では、実はカミキはアイのことを愛していて、アイから連絡があることを喜び寄りを戻すことを期待していたが、先述の通りカミキの提案である「寄りを戻すこと」をアイが拒絶したためカミキは「愛してると嘘を吐かれた」と怒りアイを殺害したのでしょう。
②もしくは恋人がいてさらに子供を妊娠したとなればアイドルを続けることができなくなる上、カミキがアイのファンから攻撃されることを考えて「ごめんね 私は君を愛せない」と嘘をついて別れたのかもしれません。
つまり本当はアイはカミキを愛していた可能性があります。
③もしくは、アイが亡くなる前にルビーとアクアに「愛してる」と伝えて、この言葉は絶対嘘じゃないと安心していたので、愛してると思っていたカミキに「愛してる」と伝えて、もしこの言葉が嘘だと自分で気づいた場合立ち直れないと想像していっそのこと「ごめんね 私は君を愛せない」と嘘をついた可能性もあります。
④姫川愛梨が「アイとカミキの間に子供がいると世間に明かす」とカミキを脅したためカミキが心中に見せかけて殺害したのかもしれません。この時はアイや子供を守るための行動でしたが、実際殺害した時に現在の様な猟奇殺人鬼へと変貌したのかも。
片寄ゆらを殺害した際「価値ある君の命を奪ってしまった僕の命に重みを感じる」と発言していましたが、そう考えるようになったのは姫川愛梨を殺した際に生まれた感情と思われます。
姫川愛梨から性加害(レイプ?)受け心が壊れていたのもあるかもしれません。
つまりすべての原因は姫川愛梨です。
アイがカミキと連絡を取ったときに「私達の事情も分かってくれるよ」と言っていました。
これは、アイはカミキが愛梨を殺害したのを知っていて、カミキが自分たち(アイと子供)を守るためとは言え殺人を犯しているため、もし犯行がばれた場合子供たちに危害が及ぶことを考えて星野アイとカミキヒカルは別れたことを意味しているのかもしれません。
「ごめんね 私は君を愛せない」の意味もこれが原因かも。
つまり「アイはカミキを愛していた」が真実になります。
カミキはアイを愛していたが、快楽のため愛よりも価値あるアイの命を奪うことを選んでしまったと思います。
簡単にまとめると「ごめんね 私は君を愛せない」の意味は4パターンあり
①最初はカミキのことが好きだったが、愛ではなく依存と気付いて「愛してるは嘘だった」という発言。
②カミキがアイのファンから攻撃されると思って別れるための発言。
③カミキのことは愛していたが、この言葉が嘘ではないかと不安になっての発言。
④愛しているが、カミキが姫川愛梨を殺害したため一緒にいることはできないため
一方のカミキはアイを本気で愛していたかは不明ですが、片寄ゆらを殺害した際「価値ある君の命を奪ってしまった僕の命に重みを感じる」と言っているので、アイの事も特別な存在とは思っていたのでしょう。(④の通りであればアイのことは愛していたが愛より殺すという快楽の方が勝った)
不知火フリルが映画『15年の嘘』の台本を読み“星野アイの半生を描いた作品”と捉えながら“アイを殺した人を断罪する映画”でもあると捉えていました。
そして、犯人を断罪するかどうかはアイ(アイ役が)が自分を殺した男を許すかどうかで決まると。
カミキがアイを愛していたと仮定して、「ごめんね 私は君を愛せない」と言われて自分の愛をアイが拒絶したため殺害したのであれば、映画『15年の嘘』を観てアイから愛されていたと気がついたカミキが後悔と罪悪感で苦しめばアクアの復讐は完了。
それと、これから成長して価値が高まったルビーが狙われないか心配です。
アクアの精神が崩壊!?
DVDに収録された動画の冒頭部分は10話で描かれていましたが、『アクア宛て』と『ルビー宛て』のどちらに収録されていたものかは不明。
それに『ルビー宛て』のDVDには「ルビーへ」と書いていて、『アクア宛て』のDVDには「アクアへ」ではなく「お兄ちゃんへ」と書いているのも何か意味があるのかもしれませんね。アクアが雨宮吾郎の転生者であることを何となく察していたとか?
15歳はアイがカミキと出会って変化があった(?)年齢なので『ルビー宛て』にはその件で伝えることが収録されていますかね。
現時点で真実はわかりませんが、アイにとって「嘘は愛」なので依存と言えどある意味でアイはカミキヒカルを愛していたことになるので、アイ役のルビーに「ごめんね 私は君を愛せない」と言われたカミキヒカル役のアクアがその言葉の本当の意味に気が付き心が砕けそうです。
また、映画タイトル『15年の嘘』はアイが亡くなった後の15年を意味していますが、「ごめんね 私は君を愛せない」の本当の意味を知ればカミキヒカルと出会うまでの15年も嘘になるかもしれませんね。
そうするとタイトルは『30年の嘘』になるのでしょうか。
小説45510ではアイの隠された気持ちも明かされており、小説ではアイの記録を削除したとありますが、もしかするとアイがDVDにこの内容の一部を残していて、映画に使用されるかも?
ルビーがアクアに恋をする?
123話でアクアとルビーの近親愛になりそうでしたが、ルビーというか天童寺さりなが好きだったのはアクアの前世である雨宮吾郎ですので、アクアルビーの近親愛にはならないでほしい。
ルビーがアイ役、アクアがカミキヒカル役に変更なったのでアイがカミキヒカルへの恋愛描写が気がかりです。
黒川あかねのようにルビーがアイを憑依させて演技した場合は、ルビーがアクアへ本当に恋をする可能性がある上、『性行為』でさらに大変なことになるのではと思います。
アクアルビーの近親愛にはならずに、雨宮吾郎と天童寺さりなが復活して結ばれてほしい。
DVDの内容を予想
DVDに収録された「ごめんね 私は君を愛せない」以外の部分を予想します。
1つ目はアクアルビーの父親・カミキヒカルについて。
アイは殺される直前にカミキヒカルと電話していたので自分を殺した犯人がカミキヒカルとは思っていないはずです。
ですので「父親はカミキヒカルという人で別れた理由」を語るぐらいだと思います。
2つ目はアイを殺害した犯人に復讐はしないでほしいというお願い。
アイは子供がいたことをファンや芸能界に隠して活動していたので、嘘をつかれた恨みで誰かに殺されると予想してアクアとルビーにDVDを残したはずです。
DVDを見たアクアは犯人に復讐するため映画を作っていますが、アイからのお願いはそれとは正反対で「犯人に復讐しないで」というものだと思います。
自分は殺されると予想しているアイですが、誰に殺されるかは分かっていないはず。
しかし、自分の嘘で傷ついてしまった人から殺されると予想してDVDを残したのであれば、「自業自得だから犯人に復讐しないで」とアクアとルビーにお願いしていると思います。
アイから語られた言葉が復讐を反対するものであれば、アクアがアイを殺した相手に復讐するのを目的として作った映画『15年の嘘』はアイの意思に反する作品となります。
ルビーが「ごめんね 私は君を愛せない」の意味がおかしいと気が付き、アイから自分宛のDVDやアクア宛のDVDを見て「アイが復讐を望んではいなかった」と知るので、アクアとルビーは仲違いする可能性もあります。
ただ、カミキヒカルが犯人を操ってアイを殺害したというのが事実であればルビーも復讐を続行しますよね。
神
荒立神社や天鈿女命(アメノウズメノミコト)に続いてツクヨミの名前が登場したので本作と神の関係について考察。
過去の主要人物と関連する神
・雨宮吾郎(ゴロー)=大国主神(おおくにぬしのかみ)
・天童寺さりな=少名毘古那神(すくなびこなのかみ)
・星野アイ=因幡の白兎
雨宮吾郎(ゴロー)大国主神の化身で、天童寺さりなは少名毘古那神の化身と予想。
大国主神は因幡の白兎を助けておかげで八上比売と結婚。
神話どおりゴローはアイの出産を手助けしたため、彼女の息子として転生ができたといって所でしょうか。
少名毘古那神は大国主神と国造りを行ったので、アクアとルビーでこれから大きなことを成すと思います。
星野アイ=因幡の白兎である理由は兎の髪飾りをつけているから。
それと、神話『因幡の白兎』と同じく、嘘で人を騙したことで(悪いこと)報いを受けたのが理由ですね。
アクア、ルビー、アイと関連する神
雨宮吾郎と天童寺さりなは神話の街である宮崎県高千穂町で運命に翻弄されて亡くなったため、哀れに思った神が流産するはずだった星野アイの双子(アクアとルビー)に雨宮吾郎と天童寺さりなの魂を入れたのだと思います。
神話ではイザナギの左目からアマテラスが生まれて、右目からツクヨミが生まれたので、当初左目が星だったルビーはアマテラス(天照大神)の化身、右目が星だったアクアはツクヨミ(月読命)の化身です。
ルビーが幼少期に自身を「アマテラスの化身」といっていたのでルビーが天照大神の化身である可能性は高いです。
アマテラス(天照大神)の化身であるルビーの兄アクアは、天照大神の弟であるツクヨミ(月読命)とスサノオ(建速須佐之男命)の化身になるのでしょう。(アクアの本名は愛久愛海で、スサノオは海の神です。)
スサノオの誓約上の妻が天照大神なので恋愛や結婚は無いがこれからも兄妹仲良くするのでは?
天照大神、ツクヨミ、スサノオの母はイザナミなのでアイはイザナミの化身である可能性があります。
アイがイザナミとすればイザナミは火之迦具土神(かぐつち)を出産して亡くなっっているのでアクアとルビーは火之迦具土神も兼任。
アクアやルビー、アイが神の化身と予想していますが、そもそも雨宮吾郎がツクヨミ(月読命)とスサノオ(建速須佐之男命)の化身、天童寺さりながアマテラス(天照大神)の化身であり、星野アクアと星野ルビーに転生しただけという可能性もあります。
子役のツクヨミの正体
アクアがツクヨミだとすれば自らツクヨミと名乗っている子供の正体は何なのか。
以前ツクヨミが「魂の無い子を産んだ母親」と言っていたのを、星野アイは本来死産だったが神がアクアとルビーに雨宮吾郎と天童寺さりなの魂を入れたと解釈しました。
とすればもしかするとアクア本来の魂がツクヨミの正体だと思います。ツクヨミの魂は子供に入ることができなかったので他の神が仮初の器を用意してツクヨミの魂はそれに入ったと思います。
つまりツクヨミはアクア本人役を務めることになります。
ただ、ツクヨミの正体がアイの本来の子だとして神話と関連があるとは言えないので、単純にツクヨミの周りにいるのはカラスだからツクヨミの正体は日本神話に登場する神の八咫烏(やたがらす、やたのからす)とか。
賀茂建角身命もしくは鴨建角身命が八咫烏に化身して『日本書紀』ではアマテラス(天照大神)の使いとして、『古事記』では高木大神の使いとして神武天皇を熊野国から大和国へ道案内したとされています。
ルビーがアマテラスであればいずれルビーの指示でツクヨミは誰かを導くのかもしれません。
賀茂建角身命は賀茂御祖神社に祀られていて、化身となった八咫烏は和歌山県の熊野三山神社、奈良県の八咫烏神社、京都府の下鴨神社と、烏塚神社に祀られています。雨宮吾郎や天童寺さりながいる高千穂に賀茂建角身命が住んでいたのでツクヨミは2人を見守っていたのかも。
ただ、太陽の化身と呼ばれている八咫烏が「ツクヨミ」と名乗っているのはおかしいのでツクヨミ=八咫烏ではないのかも。アクアの正体がツクヨミだから名前を借りた理由にはなりませんし…。
月読とカラスと言えば『ナルト』のうちはイタチですが、神話での八咫烏と月読命の関連性が思いつきませんね。
カミキヒカル=ヤマタノオロチ・イザナギ
カミキヒカルはヤマタノオロチとイザナギの使いである可能性が高いです。
スサノオの最初の妻は櫛名田比売(くしなだひめ)で、アクアの最初の彼女である黒川あかねの正体。
スサノオと櫛名田比売は協力してヤマタノオロチを討伐していることから、アクアとあかねでカミキヒカルを倒すのだと思います。
また、カミキヒカルはアイの夫でありアクアルビーの父親なのでイザナギも兼任していることになります。
天鈿女命(あめのうずめのみこと)
作中で既に名前が出ている神です。
宮崎県高千穂にある荒立神社に祀られている神。
天照大神の伝説『岩戸隠れ』で活躍しています。
ルビーが79話で母アイとせんせ(雨宮吾郎)を殺した犯人への復讐を誓ったときに右目にも星が出現していますが、その神は作中で名前が登場した天鈿女命(アメノウズメノミコト)かも。岩戸に隠れたアマテラスを救出した神なので何かしら繋がりはありそうです。
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