作者:高松美咲 漫画『スキップとローファー』(スキロー)61話 ネタバレ感想考察確定の最新情報を紹介します(本編内容引用)
今回は61話の感想。
サブタイトル「モニョモニョの発言」
【目次】
許されない者
人は同じようなことをしても許される者と許されない者がいるらしいと中学生時代に感じていた氏家君。
文化祭の準備を進めるが乗り気ではありません。
大会で披露する演劇部の舞台『フランケンシュタイン』の原作を読んでいた氏家君に意見を求める兼近先輩。
氏家君は「問題があるとすればキャスティング」「怪物は誰にも受け入れてもらえない生物なのに、その役まで大体の人間から受け入れられる側の人(志摩くん)が奪うのは傲慢」と答えました。
美津未ちゃんと氏家君が一緒に行動してもにょもにょしていたのに加えて、かなり厳しいことを言われたので激怒したのでしょう。
志摩君が怒ったところ初めて見てドキドキした美津未ちゃん。
それだけ志摩君が演技に対して本気だったということです。
取り返す者
自分も奪われているし、奪い返したきた。
与えてくれる優しい人も踏みつけて。
氏家君に言われたことが図星だからイラついていると自覚する志摩くん。
大会では優秀賞は獲得できませんでしたが、奨励賞を獲得したつばめ西演劇部。
6年ぶりの大健闘ですが、志摩くんと兼近先輩には悔しさが残りました。
「自分がいちばんこの役やりたい、いちばんうまくやってみせるって思ったら、そのイスを全力で獲りにいくモンなんだよ!」と氏家君に反論した志摩くん。
それに対して「あの人もなかなか人間だな」と誤解していたことを知った氏家くん。
氏家くんは文化祭実行委員を「許される者」と勝手に決めつけていましたが考えを改めるのでしょう。
本作の主人公は美津未ちゃんですが彼女は完成されているので、成長するという意味での主人公は志摩くんです。
今度こそ母と弟に文化祭の舞台を観てもらえるといいですね。
氏家くんの口が雪化粧の山に見えた。
掲載本誌
感想記事
前回 60話
次回 62話