宿儺が愛した存在
真人と邂逅した宿儺。
自分を蔑み虐げた者達への復讐のために生きた宿儺ですが、そんな彼にも違う生き方を選ぶことができたきっかけが2度ありました。
そのきっかけとは裏梅らしき人物と巫女装束の女性の存在。
敗北した宿儺は「次があれば生き方を変えてみるのもいいかもしれない」と言い、裏梅と手を繋いでどこかへ消えました。
巫女装束の女性は宿儺の恋人だったのかもしれません。天元や羂索、万という可能性もありますが昔の天元は白髪だったので違うはず。羂索も万違うはず。母親を「愚母」と言っていたので母親でもない。
ともかく宿儺は彼女達に愛を教えられて宿儺は今に至ります。
宿儺にとって大切な存在は裏梅だったので、「誰のも受け入れられなくても俺だけはオマエと生きていける」という虎杖悠仁の最後の慈悲を拒否したことになりますね。
「次があれば生き方を変えてみるのもいいかもしれない」と宿儺は言っているので、復活できたなら北へ行き生まれ変わった状態になります。裏梅も一緒に転生し違う生き方をしたいのでしょう。
北へ行き新しい自分に生まれ変わる宿儺
第1話でオカルト研究会の虎杖悠仁が学校の百葉箱で見つけた状態と同じく百葉箱に安置されている宿儺の指。
「捨てた」と言っている虎杖悠仁が百葉箱に魔除けとして安置したのでしょう。
宿儺の指は絶対に破壊できないので「摧魔怨敵」と書かれた箱に再び収められていますが封印の札が貼られていません。
つまり、虎杖悠仁の領域展開で敗北し改心した宿儺は北へ行き心優しい人物へと生まれ変わったため、呪力を持ちながらもその指の封印は不必要であり、魔除けとしての役目を果たすだけの呪物になっています。そのことを虎杖悠仁が感じって安置した様子です。
誰かが百葉箱とその中に安置されている宿儺の指が入った箱を開けましたが、特に何もせず放置。宿儺と裏梅に陽の光が当たるように虎杖悠仁が封印もせず箱を開けたままにしたのでしょう。
宿儺の指に傷があるのは釘崎野薔薇が芻霊呪法共鳴りを打ち込んだためです。
そして、釘崎野薔薇が芻霊呪法共鳴りを打ち込んだ宿儺の指に寄り添って包んでいたのは裏梅の手になります。
真人の前から消える時に裏梅は左手を宿儺と繋いでおり、宿儺の指にも左手で包んでいます。宿儺の指は裏梅と繋いで右手の指でしょう。
つまり宿儺と裏梅は愛に生きた呪術師(呪詛師)でした。
第1話でオカルト研究会の虎杖悠仁が学校の百葉箱で見つけた宿儺の指の封印を解き復活させたようにいつの日かまた復活しても出現するのはきれいな宿儺です。カラーページで見切れている鹿紫雲一の隣にいるのが転生体宿儺?(灰原の可能性が高いと想っています)
宿儺が消える前に慈悲を与えた虎杖悠仁ですが、今回宿儺が善の心を持ち転生することを感じ取ったのかもしれません。
綺麗になった宿儺は虎杖悠仁や彼の子孫の仲間となり、一億人呪霊などの規格外の敵と戦うのでしょう。裏梅も転生し宿儺の隣にいるはずです。
五条悟は昔の自分に戻りたくて南へ行きましたが、真人との会話で宿儺は新しい自分になりたくて北へ行く可能性があります。
五条悟を殺害した宿儺が復活する可能性を残したのはひどいと思う読者もいるとは思いますが、「宿儺に愛を教える」という夢を五条悟は叶えたのでひどくはないと思います。(宿儺はすでに愛を知っていましたが)
五条ファンが宿儺を呪えば呪術廻戦は終結しないのでどうか呪わないでください。