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【推しの子】142話 感想 前世からの願いである告白やキスを叶えようとするルビー(天童寺さりな) 重曹ちゃんの脳が破壊される 兄妹キスシーンは批判されるのか 実写ドラマ『セクシー田中さん』の脚本改変問題についても 作家の責任


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原作:赤坂アカ 作画:横槍メンゴ 漫画【推しの子】142話「責任」 感想(本編内容引用)

 

【目次】

 

 

創作

星野アクアと星野ルビー兄妹のキスシーンについて親として有馬かな(重曹ちゃん)に問われた斉藤ミヤコは「複雑以外の感情あると思う?」と返答。
MEMちょは現役アイドルとその双子の超イケメン兄のキスシーンを「絶対に見たいでしょ」「この映画死ぬほど売れちゃわない?」と語ります。
兄妹ですが魂は天童寺さりなと雨宮吾郎ですので、ルビー(さりな)にとっては念願のせんせーとのキスになると前回思っていましたが、親のミヤコさんのことを忘れていましたね。

MEMちょは売れちゃわないと言いますが、本当の兄妹のキスシーンは禁断の行為だからと興奮する人は一定数いるとは思います。しかし現実は厳しいと思いますね。
 
 
「兄とキスなんてあり得ないけど、鏑木Pがどうしてもってうるさくって!」と怒るルビー。しかしその言動とは裏腹に顔はうれしさ満点でめメチャクチャノリノリ。
右目に星5つですよ。ブラコンのルビーにとっては5つ星シーンですね。
 
 
脚本はアクアが書いているため、実妹とのキスシーンをどういう顔して書いているのかと戸惑う有馬かな。
カミキヒカルと星野アイの恋愛に関しては何の証言も無いため、2人の恋愛について本当の所は誰も知らないと判明。
つまり想像に基づく完全な創作
 
鏑木Pは「キスシーンを入れろ」と指示するが証言は無いため上手く書けなかったアクアは、漫画『今日は甘口で』の作者吉祥寺頼子と漫画『東京ブレイド』の作者鮫島アビ子に脚本を依頼。
鏑木Pが黒幕でないとすれば映画の売上のためにキスシーンを入れるように指示したのかも。
カミキヒカルを断罪するためだけにキスシーンを入れさせるとは思えませんね。

手がドラえもんみたいになっているアビ子さんかわいい。
 
 
 

責任

アクアの脚本に纏まっているだけでエンタメ的なねらいが無いと指摘。
2人曰くこのシナリオで一番手を入れるべきなのは恋愛パートで切なくも笑えるイチャイチャ展開するしかないとのこと。
読者が数回に渡って見た星野アイとカミキヒカルの恋愛などの交流は完全に創作でした。
天才2人が作り上げた脚本と星野ルビーとアクアの演技に見事騙されました。

芦原妃名子さん原作の実写ドラマ『セクシー田中さん』の脚本改変問題とは違いますが、実際の出来事と違う描写があった場合カミキヒカルから訴えられる可能性があります。しかし、アイを殺したカミキヒカルは口を出せないと制作側は思っているのでしょうか。
 
 
カミキヒカル(演:星野アクア)と星野アイ(演:星野ルビー)のキスシーンは長くて強めにしたいと吉祥寺頼子は考えますが、アクアは「できればほっぺにキス位に出来ませんか?」と提案。しかし、即「だめー」と拒否されます。
 
「作家として多くの人の秘密を暴いて、それで結果的に金儲けをしようとしている。自分だけ安全圏なんて絶対に許されない。
物語は人を殺す事すら出来るもの。一文字一文字に相応の責任がお求められる。その物語が誰を傷つけるのか、常に自覚的でなくちゃいけない。
それでも描き続ける私達はその責任を忘れてはいけないの」と吉祥寺頼子から教えられたアクアは、自分の責任について考えます。

フィクションで架空の人物について描く時も作家は責任を持っていると思います。

映画『15年の嘘』はフィクションも混ぜつつの実話であり、これまでの撮影シーンを見るとカミキヒカルだけでなく、アイをいじめていた旧B小町メンバーや母・星野あゆみ、星野アイのファン、周りの大人たち、そして星野アイを傷つける可能性がある作品です。
自分を犠牲にしてまでもカミキヒカルへ復讐を誓うアクアは責任について分かっていたのでしょうが、吉祥寺頼子の言葉で改めて考えています。
5話で『15年の嘘』は監督賞にノミネートされるなど高く評価されることが分かっていますが、傷つけられた人たちがルビーやアクアなどの制作側を批判した場合は「ルビーを傷つけさせないためにも自分ひとりで批判を受け止める」と考えているのかも。


もしかするとアクアは将来役者ではなく、脚本家などの制作側になるのかもしれません。今回の映画で学んだことや五反田監督の教えで超一流の作家になるのかも。

今回の話とは違いますが、実写ドラマ『セクシー田中さん』の原作者である漫画家芦原妃名子さんが亡くなる前にSNSに投稿していた言葉は多くの作家が思っていることなのかと思いました。

漫画『はじめの一歩』作者・森川ジョージさんや漫画『海猿』『ブラックジャックによろしく』の原作者・佐藤秀峰さんも二次創作について語っていましたが、公式が許可した実写化やアニメ化、同人活動等の二次創作を務める作家も責任を忘れないのが大事です。もちろん吉祥寺頼子が言っていたように原作者もです。

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前世からの願い

アクアの呟いた「責任」に反応して「生まれて初めてするキスの責任をとってね?」と言うルビー。(脅迫?)
「流石に妹にキスするのは俺でも抵抗がある」と言ったアクアに対して、「(前世の)雨宮吾郎として私を天童寺さりなとして見たら?」と問うルビー。「病気が治ったさりなが18歳の誕生日に何年も我慢してた言葉を大好きな先生に言う」と想像すればキスが出来るかと。

その場面を想像しながらも答えをはぐらかすアクア。
彼に対して、自信が無いなら今からキスシーンの練習をするかと提案するルビーは「せんせーは いや?」と迫りました。
吾郎が五郎として誤植されています。


兄妹ですが魂は天童寺さりなと雨宮吾郎ですので、ルビー(さりな)にとっては念願のせんせーとのキスになると思っていたのでこうなりますよね。
というか完全に愛の告白ですよねこれ。
ラストでは本音だからかルビーの目の星が消えています。

前世から15年以上自分を想い続けてくれたルビーの願いをアクアがどう受け止めるのか気になります。
前世では天童寺さりなへの恋心を否定していましたが、「雨宮吾郎として私を見たら?」と言われた時の顔的には脈ありなのでしょうか。脈ありというより「何を言っているんだ」という顔に見えます。

まぁ、天童寺さりなと雨宮吾郎を転生させた神様は喜ぶ展開でしょう。
重曹ちゃんと黒川あかねの脳は破壊されますが。


『15の嘘』は一部の人たちから批判されると記述しましたが、兄妹によるキスシーンも批判されそうです。元の脚本を書いたアクアだけでなく改変した吉祥寺頼子と鮫島アビ子、そして演じたアクアとルビーもです。
 
 
 
次号14号は休載。3月14日発売のヤングジャンプ15号で連載再開です。
 
 
 

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